タブレット向けに設計

タブレットを使っている人がGoogle Playを使っているとアプリが見つからないことがあります。

タブレットを使っている場合、Google Playでは検索時にタブレット向けに設計というフィルターがかかっています。タブレット向けに設計というのは、その名の通りアプリがタブレット用にも作られているかです。このフィルターによりアプリがタブレット向けに作られていないものは検索に引っかからなくなります。

タブレット向けに設計というところをクリックすれば、すべてのアプリという項目が選べて全部のアプリを表示することができます。この操作を知らない人や面倒な人はデフォルトのまま使うでしょうから、タブレットを使っている人はタブレット向けに設計されたアプリ以外のアプリを目にすることは少ないでしょう。

アプリを作る側の都合で言うと、自分のアプリが多くの人に知られることは重要です。まず目につかなければアプリがダウンロードされることもありません。ダウンロードされなければランキングも上がらず、ますますダウンロードされにくくなります。
タブレットからもダウンロードされるようこの検索に表示されるようにすることはしておきたいと思うわけです。単にアプリを作って公開しただけではタブレット向けに設計されたと判定されずGoogle Playでは携帯電話向けに設計とされてしまいます。
以下は私のアプリですがアイコンの下に携帯電話向けに設計と表示されています。もちろんこの表示はタブレットからしか表示されません。


どうやったらタブレット向けに設計されたアプリだと認定されるのかというのがずっと疑問に思っていました。確証があるわけではないのですが、今回原因と思われるものを突き止めたのでそれを備忘録として残しておこうと思います。

Unityでアプリを作った場合はタブレット向けにも設計されているようです。ここでの意味はAPKファイルはタブレット向けになっているということです。
実はこれだけでは駄目なのです。Developer ConsoleでアプリのAPKをアップロードして公開したときに以下のような警告が発生していました。

レイアウトにはタブレットで利用可能なスペースを使用すること。
と警告が出ています。
Unityでアプリを作ると画面に合わせてUIが拡大されるなどの対応をすることができ、タブレットだからといってスペースができるわけではありません。つまり全画面を使用しています。それにもかかわらずスペースを使用せよとのことなのでわけがわからなかったのです。

Google Japan Developer Relations Blogの「タブレット向けアプリ品質チェックリスト」という記事にタブレット向けに作るアプリはどのような条件を満たすべきなのかが解説されています。
この中の「3. タブレット上の余っている画面領域を活用する」がどうやら満たされていないと判断されているようでした。

ただどうやってこれを解決するかが具体的に載っていないのです。タブレット用のレイアウトを作れと言われてもUnityで解像度ごとのレイアウトを作るのは難しいのでやれませんし……
また私のアプリの一部ではタブレット向けに設計せよとの警告が出ていないのもあり、どうすればいいのかわからず放置していました。

最近気付いたのですが、スクリーンショットが問題なのではないかと思ったのです。タブレット向けに設計されていないアプリの登録情報を見るとスクリーンショットのところに問題があると表示されていたのです。
アプリのスクリーンショットで問題が起きるのかどうかを検索したところ次のような記事を見つけました。この記事を書いた方はCocos2d-xでのタブレットの対応ということでしたが、問題としては全く同じでした。
スクリーンショットに余白があると判断されると、タブレットでスペースを使ってないとみなされてしまうようです。参考のために携帯電話向けに設計になっているアプリのスクリーンショットを以下に載せておきます。基本的に黒い画面なのでスペースだらけです。このアプリはどうしようもありませんが、対策するなら背景を出したり、上下に適当なイラストでも載せるといったことをすれば良いと思います。

  

結論としては、Unityで作ったアプリがタブレット向けに設計されていない場合はスクリーンショットに問題があるということです。
7インチや10インチのタブレット用のスクリーンショットを余白が生まれないようにして撮り、アップロードすれば解決します。
APKに問題があるような書き方で修正してと警告するのは誤解を生むのでやめてほしいと思いました。