Unity4ではモバイル版のAudioClipの圧縮はMP3で行われるようになっていました。MP3はライセンス的に厳しいです。ここに具体例が挙がっていますが、ゲームで5000本以上配布したら$2500という料金というものです。タイトルごとということなので、1作ごとに約30万円程度の利益がでないと赤字です。
Unity5ではモバイル版のAudioClipの圧縮がOgg Vorbisに変わっています。すべてのプラットフォームでOgg Vorbisがデフォルトになったようです。
公式の解説はまだ更新が遅れているようで、Unity4のときの解説が残っています。いずれ更新されると思います。
以下は2015/6/25時点でスクリーンショットを撮ったものです。一番下のPlatform specific detailsという項目があり、モバイルの音データの圧縮はMP3になると書いてあります。
ライセンス料が発生すると困る場合もあるでしょう。私も困る一人です。
気になったのでUnityに問い合わせたところ問題なかったということでした。
ライセンスの現在
2017年4月23日にmp3の特許が期限を迎えました。権利を持っていた会社の発表のリンクです。これはmp3の基本部分の特許が切れたことを意味していて、特定のmp3の実装による特許がすべて切れたわけではないようです。つまり完全な自由ではないということです。
コメント
ちなみに、こんな議論があったりします。
http://qiita.com/enpel/items/c7b7c1ddc0630bb85730
情報ありがとうございます。
http://mp3licensing.jp/royalty/games.html にあるようにライセンス料はタイトルごとに支払うようにとあります。議論そのものの真偽はさておき権利者から請求が来てしまうリスクを抱えてしまうのではないでしょうか。MP3を使わないで済むなら、そうした方が良いと思います。