だいたい1年

最初のアプリを出したのが2015年の2月中旬くらいなので、アプリを作り始めてもう1年ほどになります。良い機会なので、作ったものを振り返ってみようと思います。


Bounce』が最初のアプリで2015年2/6にリリースされました。はじめに作ったアプリなのですが、3Dのアクションゲームでステージクリア型です。半透明の床を下からは通り抜けられるけれど、上から落ちた時は通さないという一方通行のギミックを作るのに苦労した覚えがあります。
ゲームを完成させるという意味では重要なものになりましたが、ダウンロード数は全然だめでした。成果としては失敗でした。


2作目のアプリは『時を感じろ!』です。10、30、60秒が経ったと思ったら、タップするというだけの体感ゲームでした。1作目が時間がかかっていたので、すぐに作れるものを思いついて数日で作ってみようという時にできたものです。1作目を出してすぐの2/13にリリースをしています。ありふれていたものですし、正確に測れたところでどうなるわけでもないので、駄目でした。

3作目は『走れユニティちゃん!』というアプリです。これは3/29にリリースしています。画面を見てもわかるようにゲームっぽくなっています。無限に走れて、障害物を2段ジャンプで避けるという内容です。確率的な分布によって障害物のパターンを生成し続けるという方法でステージを自動生成しているのですが、バランスが微妙かも……という感じになってしまいました。ニコニコ動画での再生が2000超と多かったのですが、見た目は良かったはずなのが更に残念というところです。

4作目は『Pick Up A Diamond』です。Unity5にして、いろいろなサービス(Unity Ads、Everyplay)などにも対応していたら、遅くなって6/19になりました。Unityのチュートリアルにほぼ同じゲームがサンプルとしてあります。このゲームはスマホの加速度センサーを利用して、アプリ化してリリースしました。物理パズルみたいなものを作ろうとして、いろいろギミックを入れてみました。4作目にしてチュートリアルに戻るという一見後退したように思いますが、当時はおもしろいものができたと喜んでいました。グラフィック機能が大幅に強化されたUnity5でそれを使ったのでいい感じ見た目でした。
しかしながら、結果は駄目でした。パフォーマンスも十分に出ずハイエンド機種でないとフレームレートが落ちるというのも問題でした。うまくできたと思っていただけに「もう駄目かも」としばらく落ち込みました。


5作目は『トランプ・ナポレオン』を作りました。これこそ起死回生のアプリでした。新しいゲームを作るよりも既存のゲームを遊びやすく作ろうということで一番好きなトランプゲームとしてナポレオンのアプリを作りました。
9/26にリリースしてから現在に至るまで継続的に遊ばれていてFreelyAppsとしては一番成功したアプリと言えます。トランプゲームのアプリはそれなりにありますが、多くは一人遊び用のソリティアです。ナポレオンは5人専用と言ってよいゲームで当然コンピュータとの対戦になるのですが、トランプ・ナポレオンではオンラインでの対戦に対応しています。この対応に1カ月くらいはかかりましたが、オンライン対戦は特徴となるくらいの機能なので実装できて良かったと思います。実装も難しいのですが、遊んでくれるデイリーユーザーが大勢でないと対戦ができないので、遊んでくれる人がもっと増えると嬉しいです。


年を越して2016年の2/6に6作目の『トランプ・ゲスイット』を出しました。トランプのアプリを作るのが私には合っていると思ったので、ナポレオンに次ぐアプリを作ろうとしていました。それでゲスイットという簡単なのにおもしろいゲームをたまたま知ったので、そのアプリを作ってみました。
ルールが単純なため、AIをどうしようかと悩みました。ゲスイットは相手の質問が真実か嘘かを見抜くのが本質なので、AIは人間が考えるように振舞わなくてはいけないのです。ランダムではつまらなく、決まった動作でもつまらない。困ったので、AIが自分で学習するようにして勝手に考えるようにしました。強化学習という方法でAIが自力で挙動を変えるのは良かったのですが、ゲームとしてはいまいちだったかもしれません。
ある程度学習をこなすまで全く考えないので、その間のゲームがつまらないことが起きました。そのため遊んだ人からつまらないと評価されてしまい、残念な結果となりました。(現在はアップデートで改善されています。決まった動作と学習のハイブリッドという形で落ち着きました。)


つい最近3/1に7作目の『FlashNumbers』をリリースしました。画面に一瞬だけ表示される数字を覚えて入力するだけというシンプルなゲームです。動体視力を鍛えるアスリートの話を聞いたときに「こんなのはどうだろう」ということで作ってみました。
中心となる仕組みは割と簡単に終わったので、デザインをちょっと凝っています。ゲームのバランスも良い感じにするのが結構大変だったと思います。
Google Playのカジュアルのジャンルに出して1週間程度は全然ダウンロードされなかったのですが、宣伝されてレビューがついてから一気にダウンロードされるようになりました。今までで最も早いペースで遊ばれていると思います。このまま成長してくれることを期待しています。

1年で7つのアプリを作りました。1つ完成させると、次のものが完成させられるかはなんとなくわかってきたと感じます。自分が好きなものを作ったり、よく知っているものを作るのが私には合っているようです。そんなわけでトランプのスピードのアプリを現在作成中です。