端末代

アプリ開発の最初にかかる費用は既に書いたので、次に端末代について書きます。

「端末がなぜひつようなのか?」というのは、PC上では確認できない機能というものがあるからです。
また確認作業は「実際のものでやってみないと何が起こるのか分からない」という恐ろしいことがあるのです。
絶対になければならないわけではないですが、確認はやれるだけやった方が最終的に皆が幸せになれると思います。

広告の実装なんかはその典型例です。PC上では全く表示されないのが普通だと思います。理由はAndroidの機能を呼び出しているからでしょう。
端末が必要な理由は、重要度の高い(FreelyAppsの場合は広告)機能がうまく動いているのかを検証するためです。
もし動いていなければ、広告が出ずに収益が発生しなくなります。もっとまずい場合はアプリが止まってしまうかもしれません。
このようなことが起きていないかということを調べる手段が、端末にアプリをインストールし実行するということになるのです。

必要性を説明したところで端末を買うことに移ります。
どの端末を使うかによって値段は大きく異なります。安いものだと1万円切るくらいです。
私の場合で言うと、Nexus 7 (2013)です。
一番安いモデルでAmazonでは、現在約2万円です。
GoogleとASUSが開発したもので、名前からもわかるように標準的なタブレットに位置付けられます。
特に好みがなければNexus 7 (2013)をお勧めします。
薄くて使いやすいですし、性能もそれなりに高いです。
Nexus 7 (2012)に比べて横幅がせまくなっているので、片手でもつかめます。これは結構使いやすさに関係すると感じます。
Android 5.0にも更新することができます。
たくさんの機種で実行することが最も良いです。
出回っているAndroid端末は数多くありますので、ユーザーはそれだけの端末で遊ぶ可能性があるからです。
しかし、現実的には無理です。
端末を買いそろえること、それぞれの端末で確認作業をすること、これらをすべて行うには資金と時間が足りません。
企業レベルでも多くのユーザーが持っている端末を買うというのが妥協点でしょう。
個人で行う開発では、せいぜい自分の使う端末の数――1、2個でしょう。
儲けが出てきたら、開発資金に回して端末を買うというのが良いのではないでしょうか。