トランプのアプリ

Google Playのカテゴリーで言うとトランプはゲームのカードというカテゴリに属します。主にトランプとトレーディングカードゲームが集まっています。
カードのカテゴリはそれほど活発ではないという特徴があります。新着無料トップという新しいアプリの中でのランキングがありますが、そこに載っているアプリは50くらいです。
新着無料のアプリのランキングが少ないということは、新しく作られているアプリの数が少ないということです。新着有料トップというランキングもありますが、この記事を書いているときは1件も登録されていませんでした。つまりカードでは新しい有料のアプリがかなり少ないということです。

トランプは色々なゲームがありますが、知られているようなゲームはごく一部です。日本では大富豪、ポーカー、7並べ、ババ抜き、神経衰弱、ダウトといったものがよく知られているように思います。これらは基本的に2~7人くらいで遊ぶものです。おそらくは家庭や友達の間で遊ばれるものが好まれているのでしょう。
こういった人気のあるゲームを題材としたアプリは既にリリースされています。特に大富豪はよく見かけます。大富豪は最も人気が高い気がするし、知っている人も多いと思います。そのため大富豪のアプリはたくさんあるのでしょう。
実のところトランプのアプリのほとんどは複数人でやるゲームではなく、1人用のゲーム―ソリティアです。特に有名なのがフリーセルとクロンダイクです。パソコンに付属していたりするのでなんとなく知っているかもしれません。暇つぶしとしても良いし、じっくり考えるゲームなのでそういうのが好きな人には良いゲームです。
ルール自体はそれほどバリエーションがある方ではないので、いくつもアプリが出ても意味がないような気はします。いくつもあるのはそれだけ需要があるということと作りやすいということがあると思います。ソリティアのプレイヤーは当然一人なので、ゲームのルールをきちんと処理すれば作れます。難しいのはルールの処理とUIです。

ソリティアを作るのが難しいといっても複数人で遊ぶ大富豪や7並べほどは難しくありません。複数人で遊ぶゲームを作るのが難しい最大の原因はAIです。人間であるプレイヤー以外の対戦相手をどのようにプログラミングするかが非常に困難です。強すぎても駄目ですが、弱すぎるよりは強い方が良いです。強い理由が相手のカードを盗み見るといったイカサマでは困ります。イカサマしていると遊んでいる人が感じてしまったら、とたんにつまらなくなってしまうからです。
自分の手札や相手のカードの出し方、今までの流れといったことから判断してAIを作る必要があります。これがどうして難しいかというのは、どんな状況に対しても判断をしなければいけなくてしかも強いということが求められるからです。(一番簡単なのは出せるカードをランダムで出すという方法です。)
自分が大富豪をやっていることを想像してみてください。自分が出すカードをどうしてそう選んだのかを論理的に説明できるでしょうか?どっちでもいいやという場面もあるでしょうけど、AIがどっちでもいいやというように結論づけるまではどういったことから判断すればいいでしょう?
トランプのAIとは、ゲームのルールの知らない人にマニュアルを渡して、その通りに遊んだら勝てるようなっているマニュアルを作ることです。

ソリティアがいっぱいあるのは人気だからということと作るのが比較的簡単だからだと思います。

複数人で遊ぶゲームにも需要があるのは間違いないので、作ればそれなりに遊ばれるはずです。
ゲームを作りたいけれど、アイディアがない。でもプログラミングはそこそこできるという人はトランプゲームを作るというのが向いているのではないでしょうか。素材の用意もカードの絵くらいで十分なので、非常に楽です。

私は今後トランプのアプリをいろいろ作っていくのも良いと思っています。